売却相談でいちばん多い質問がこれです。保証書をなくしてしまった、もう売れないのではないか。

売れます。ただし下がります。どれくらい下がるかを整理します。

箱と保証書は、影響の大きさが違う

まとめて「付属品」と呼ばれますが、査定への効き方は同じではありません。

欠品 影響
純正箱のみ 小さい。大幅な減額にはなりにくい
保証書 大きい。数万円から、ブランドによっては数十万円
余りコマ 大きい。実用価値があるため
取扱説明書 ほぼ影響なし

箱がないことを気にする人は多いのですが、実際に効くのは保証書と余りコマのほうです。

なぜ保証書が効くのか

3つの機能を持っているからです。

正規流通の証明。 並行輸入品か正規店購入かで価格が変わるブランドがあります。保証書は購入店と購入日が記載されるため、その区別ができる。

製造年の特定。 同じ型番でも製造年で相場が変わることがあります。保証書があれば年が確定します。

メーカー保証の残存。 購入から5年以内なら、保証期間が残っている場合があります。買い手にとって実利があります。

つまり保証書は書類ではなく、価格を構成する情報そのものです。

余りコマを忘れないでください

ブレスレットを詰めたときに外したコマです。手首が細い人ほど多く外しているはずです。

これは実用価値があります。買い手の手首が太ければ、コマがないと着けられない。業者は不足分を取り寄せることになり、その費用が査定から引かれます。

購入時の袋、時計と一緒に保管していた箱の中、机の引き出し。心当たりを一度探す価値は十分にあります。

それでも見つからないとき

諦める必要はありません。

保証書がなくても、ロレックスをはじめとする人気ブランドは問題なく買い取られます。買取率86.0%という数字は付属品完備の前提ですが、欠品があってもゼロになるわけではない。

そして重要なのは、保証書がないからといって、何か手を打つ必要はないということです。メーカーに再発行を依頼することはできませんし、無理に何かを揃えようとすると、かえって費用がかかります。

やるべきこと

保証書と余りコマを探す。見つかれば持っていく。見つからなければそのまま持っていく。

それだけです。磨く必要も、オーバーホールに出す必要もありません。むしろ手を入れると、上乗せされる額より費用のほうが高くつきます。


※ 減額幅はブランド・型番・その時々の相場により大きく異なります。本記事の数値は買取事業者が公表している一般的な傾向です。 ※ 金額はすべて参考です。確定額は実物確認のうえ決まります。